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塾長の想い -BLOG-

塾長の想い その36

2019/12/09

適合性の原則

「ちきしょう、◯◯銀行め。俺の金を減らしやがって、ちきしょう、ちきしょう」
とある高齢の男性が以前そう言ってたとき、私は意味がわかりませんでした。
銀行が個人の金を減らす? どういう意味? そんなわけないじゃない。
銀行というものは、お金を預けておく場所でしょう。

でも、いまは意味がわかります。
銀行は、かつて私が思っていたようなものではないのです。
引き出しや記帳などで訪れた人に
「◯◯さん、口座にずいぶんお金が入ってますが、
このままにしていても」と、
まるで口座にお金を入れておくのがいけないことであるかのような罪悪感を持たせ、
ことば巧みに投資へと誘い込む。
しかし、この段階において、声をかけてきた銀行員は
たいへん感じがよく、ちっともあやしげなところはない。
でも、用事で銀行に行くたび声をかけられてもうるさいので、ちょっとだけやってみる。
すると、利益が出る。
おや、それでは…と、次のものに手を出し.....アウト!!

銀行の窓口には、詐欺に気をつけよう、みたいな札がかかっていて
思わず(お前だよ)と心でつぶやく。

塾長の想いその34で詐欺まがいのケースをご紹介しておりますが、
銀行の場合はスケールが違う。
それに、見るからに普通でないというひとたちとは異なり、
見るからに普通。
婚活パーティーとかに出たら、ぜったい一番人気になりそうな
そういう安心感を与えるルックスなのです。
だから怖いんですね。
おお、くわばらくわばら
…って、人ごとじゃないんですよ!!!

話は突然変わりますが、
私は以前、読売新聞の人生相談に掲載されたことがあります。
そのとき、出久根達郎さんの優しい言葉に打たれ、
ほんとに気をつけよう、と泣きながら思ったのに。
あのときの人生相談は今でも取ってあって、
ことあるごとに自分に言い聞かせているのですが。

「それより私が心配なのは、あなたの金銭観です。
そう言っては何ですが、あなたはやや不用意に扱いすぎませんか。
姉上に無心されるままに融通してしまう。そして後悔する。
亡くなられた夫は、そんなあなたを気遣っておられたのではありませんか?
姉の申し込みが夫の死後ひんぱんなのも、あなたの弱さにつけ入ってのことと思われます。
姉にだまされたとおっしゃるが、油断とすきを見せたあなたにも
たしなめられるところがあります。」

出久根先生が
あなたの弱さにつけ入って
と書いているところがポイントです。
優しさにつけ入っているのではなく、弱さにつけ入っているのですね。

(小さい頃私のことを「かたわ」とか言っていた姉を
本来、助けてあげる義理など全くないのですがね。)

そうか、私は優しかったのではなく、弱かったのだよな。

ええい、弱さにつけ入ってんじゃないよ!

Shame on you!

話は戻しますが、適合性のない人間に投資の勧誘をするのは違法じゃないかしら。



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