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塾長の想い -BLOG-

塾長の想い その187

2025/04/11

脳のフィルターを通して話す


昔むかし、母のリハビリに
小さかった娘と父と甥っ子を連れて
ついていったことがあります。
母が車椅子を降りてリハビリをしている間、
父は施設の人と囲碁を打ちながら待ってました。
私と甥っ子と娘は施設内を探検していて、
小さな女の子がボールプールのある部屋で静かに遊んでいるところに行きました。
自然に甥っ子と娘とその子は一緒に遊び始め、とても楽しそうでした。
そこに、保育士さんらしき方が来て、びっくりしたように言いました。
「◯◯ちゃん、あなた今までそんな楽しそうな顔、見せたことない!!」
その保育士さんと、すこし話をしました。
「ここって、保育所?なんですか」と聞くと
「健診で異常の見つかった子どもが通うところなんです」とのこと。
それまで楽しそうに遊んでいたその女の子の顔は、たちまち曇りました。
おそらく子どもが話さないから、言葉がわからないのだと決めつけ、本人の目の前で平気でそういうこと言うんだろうけど、
自分のことを異常だと言う人と遊んでも、なかなか笑顔になんかなれないだろうと思います。
(しかし、他の言葉に言い換えるのも、なかなか難しそうだ)

子どもの数は減っているけど、障害児(と呼ばれる数)は増えています。
その事実はみんなが気がついているのに、特別支援教育が盛んになってしまった今、それに異論を出すことはますます難しくなっています。
小さいときからよく知っている、人格的に素晴らしい人が先生になっている。今後、特別支援教育のほうから偉人が出て来ないとも限りません。
しかし、この子は素晴らしい子だ、と思って育てたほうが、この子はすごく手のかかる障害児だと思って育てるよりも育つでしょうね。

アメリカがトランプ政権になったことには大変期待しています。WHO脱退もだし(日本もぜひ追随を)、性別は男と女だと言ってのけたのも拍手したい。
次は増え続ける障害児の政策にメスを入れたら良いのに、と思うけど、アメリカの場合は教育の多様化が進んでいるので、救いはあるだろう。

話は変わるが、昔、高知生まれの友だちが、なんかテレビを見ていて、こう言ったんですよね。
「やっぱり方言って良いよ。私、方言、好き」
気持ちはわかるが、しかし、方言は排他性の権化でもあると思います。
ドラマ『あんぱん』で
「よそもんはシャンシャンいね」
というセリフが出てきました。
これを例えば国会言葉で言うと
「地元以外の人間には時間をおかずに出ていっていただきたい」とかでしょうか。そもそもそんなことを口にしたらどんな騒ぎになるか。

地元の仲間、価値観を同じにする仲間、その人物に慣れている仲間の間では、多くのことが許されてしまいます。
そして運が悪ければ後になってそれが全て明らかになって袋叩きになるのでしょう。

英語でディスカッションする意味というのは、
いったん考える隙を作ることです。
頭の中で生成した言葉をすぐに使って相手を傷つけるのではなく、
生成した言葉を精製して、すぐには傷つけない。
しかし、ゆっくりと、ゆっくりと、相手に考える時間を与えなくてはならない。

「英語をまったく話せない人が来たらどうするんですか」と、最近聞かれました。
「まったく話せない人は、ディスカッションに参加することはできません」と答えると、
まるでサイコパスを見るような目で見られ、
こちらのほうがびっくりしました。

しかし、まったく話せない人のために、わざわざ英会話レッスンの部も作ったのではないですか。
そちらのほうがメインになって、すっかり英会話をやるところだと思われるようになっている。しかし、それはそもそも私の目指すところではありません。
もう、古い生徒さんでは7年になりますか。ほとんどの生徒さんはすでに話せます。ただ、言葉の問題とは違う問題で、ディスカッションには躊躇するでしょう。それはわかります。

日本語はディスカッションには適した言語ではありません。非常に情緒的な言語で、論理的に話すよりも感情に訴えることに適している。そうかと思うと、論破をしようと躍起になる人が多すぎる。
もちろん(教養のない)アメリカ人が英語でディスカッションをしても、スラングいっぱい使って、何がなんだかわからん仲間内でしかわからん隠語で、非常に排他的なチャットになり得ることでしょう。

その点、トランプの英語は素晴らしい。トランプに限らず、老人の言葉はわかりやすく、ポイントをわきまえていて、とても良いと思う。
トランプは奥さんが移民なんですね。だから移民にもわかりやすい英語が使えるのです。

なんにせよ、言葉は、脳のフィルターを通してから発したいものです。



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