塾長の想い -BLOG-
塾長の想い その185
2025/04/07
BANKRUPTCY
あれは大阪に住んでいた頃のこと。住んでいたマンション下のスパゲッティ屋さんの店主が、マンションから飛び降りて亡くなりました。お店の経営がうまくいかなかったそうです。
また、ここ相模原で、ある店舗の一角を使ってカルチャー教室が行われていたときのこと。私は近隣の主婦たちに英会話を教えていたのですが、事業がうまくいかなくなったので、もうここは使ってもらえないと言われました。しょうがないので、自宅に場所を移しました。経営者さんは、首を吊ったと、人づてに聞きました。
事業がうまくいかないと、責任者が命を断たないといけないのですか。そんなこと、ないと思います。
長く英会話を教える仕事をしていると、経営破綻は珍しいことではないのだと思い知らされます。
ピンクのリボンの英会話🎵というテレビCMで名を売っていた学校は、マニュアルが簡単だったので楽に楽しく働けたところだったけど、突然破綻して、社長は夜逃げをしたようです。
チラシの漫画が可愛かったB社の破綻も突然でした。さてと、仕事に行く準備をする、と内職を止めてテーブルを見ると、白い封筒が置いてあります。学校から帰った娘が郵便受けから取ってきてくれたのです。中を見ると、『本日付けで貴方を解雇します』という文字が飛び込んできました。えっ? なんで、なんで? 私なにか悪いことした?と思ってよく読むと、どうも会社が倒産したみたいな。テレビでは、泣きながら荷物をまとめる社員さんたちの映像が流れていたと、2ちゃんねるで知りました。多くの社員さんたちと、いろんなご家庭にお邪魔し、ちっちゃな子どもを手なづけて(?)お仕事を取ってきたものです。あの社員さんたち、突然会社がなくなって、どんなにパニックになったことでしょう。
会社を潰しては作り、作っては壊し、を繰り返していた社長さんもいました。
一斉研修の際にその実態を知り、「うわっ。。。、さいてーい。そのうち、ここも潰れるよ」と、他の先生がたと話していたのだけど、全くその通りに、そこも潰れました。
教科書も研修も宣伝方法もだらしなくて、ひどい学校だったと思いますが、えいごのもりのディスカッションに、その学校で勉強していたという生徒さんが来られたことがあります。私が「あそこはどうしようもない学校だった」と言うと、「貴方がそんなことを言うとはがっかりだ。僕にはとっても良い学校だった」とのこと。その方の英語は素晴らしいものでした。ひどい学校でも生徒は育ちますね。
E社は、経営が上手だったのでしょう。「これから10年の間にほとんどの英会話スクールは潰れるでしょう。E社は生き残る学校になります」と、40年前に予言していたのですが、今でも残ってますね。
えいごのもりは、あと10年やって、潰そうと思っています。
英会話ではなく、ディスカッションをやりたいです。今後、非常に難しいことが起こりかねない。でも、下手に自分の考えを言うと叩き潰されかねない時代です。YouTubeでも知恵袋でも、袋叩きになる可能性があります。そんなとき、ここがあることを思い出していただけると幸いです。