オンライン英会話塾 えいごのもり 相模原の英会話とディスカッションのオンライン英語塾
070-2178-3355
いつでもお気軽にお電話ください。
(営業を目的としたお電話はご遠慮ください)

塾長の想い -BLOG-

塾長の想い その55

2020/07/22

社会主義国と資本主義国の間の友好の終わり

“No. That would give me a claustrophobia.”
(やだあ、閉所恐怖症になっちゃう)
“You don't want to live in this society! But I do!”
(君はこの社会に住みたくないんだ、僕は住みたいけどね!)

大学時代、私は『タイム購読会』という小さなサークルに入っていて、
Times誌などの英字雑誌の中から話の種を選んで、
みんなで英語でディスカッションをしていました。

メンバーのなかにはXさんという、とても優秀な方がいました。
ほとんどのトピックで彼の言うことに賛成でしたが、
あるとき社会主義社会が最高だと板書して説き始めたときには閉口しました。
社会主義にもいろいろあって、社会民主主義だったかと思いますが、

そのときに、冒頭のような会話があったのです。
二つの意見(?)は、ただの好みの問題だったのですが、

そのあと、英国から来られた教授がこう続けました。

”Just as Yuko said, it’s really a claustrophobic society.”
(まさに優子の言う通り、ほんとに窮屈な社会だ)

あらら、評決がくだってしまったよ。

しかし、これは評決を下すべき問題ではなく、好みの問題かもしれない。

Xさんは続けて、私達に尋ねました。

完全な孤独に完全な自由
自由じゃないけど孤独でもない
どっちが良いか。

いやあ、そりゃあ後者の方がいいよね。
自分を多少曲げたり妥協したりしてでも孤独じゃない方が良い。

と思ったら、完全な孤独の方が良い、と言った人も一人いたんで驚いたな。
その人は、いつも大勢の人に囲まれていたし。

なぜ、こんな昔のことを思い出したかと言ったら、

今日の新聞に、
『国交回復5年 キューバ経済しぼむ期待』
という記事があったからかと思います。

オバマさんがせっかくキューバとの国交を回復したのに、
トランプさんが反キューバにかじを切り直したため、
一時広がった友好ムードは跡形もないとのことです。

残念ですね。
国交回復後、テレビでキューバの街の様子が映されましたが、
今は滅多に見られないようなクラシックカーがたくさん見られ、
国民は穏やかで優しく、老若男女ダンスが好きで、大人の部活が盛んで
おとぎの国のようでした。
また、米国との国交正常化で、経済が潤ったそうです。それなのに。。。

さらに残念なことは、
キューバ革命で財産を失ったキューバ移民たちの多く住むフロリダ州で、
トランプのキューバへの厳しい姿勢は受けがいいということです。

うーん。

まあ、
金持ちというのは思いやりのない人たちであるということは
たしかどこかの研究で既に実証されていたと思いますが、しかし。

社会主義は気づまりであると今でも思っていますが、
しかし極端に利己的な資本主義もまた、
同じように気持ちの悪いものだなあとも思うのでした。



アーカイブ